NHK「ぼやき川柳大賞」を獲る方法

兵庫県のペンネーム「落ちこぼれ」がボツ続きの体験を赤裸々に綴ります。

ボツになる句のパターン

さんざんボツを重ねてきました。自分なりに分析すると、落選する句にはある種のパターンがあります。選句でなぜ落とされたのか、後で冷静になってみると分かります。

①事実報告、標語のような句になっていた

②皮肉、嫌み、穿ちすぎ、冷笑になっていて笑えない句だった

③語呂が悪かった

④誰でもまず思いつくような句だった

⑤音だけで瞬時に情景が思い浮かべられる句ではなかった

⑥すでに誰かが詠んだ句のパロディーになっていた

⑦競合する類似句より言葉遣いで劣る駄句だった

⓼視点・着想(見付け)に斬新さがなかった

⑨中七が守られず、字余りで冗長だった

⑩難しい漢語を織り込んで理屈っぽく、軽さがなかった

⑪削ぎ落してもいいようなダブり表現があって言いたいことが伝わらない句だった

⑫五感に訴える句になっていなかった

⑬数字を織り込む句になっていなかった

⑭人間をじっくり観察して描写をしていなかった

⑮募集する側のテーマ、趣旨に沿った句になっていなかった

⑯下五にどんでん返しがなかった

⑰「それがどうした」と言われるような句だった

⑱人情の機微を衝いていなかった

⑲笑ったあとでつい泣けてくるような句ではなかった

⑳よくぞ言ってくれたと膝を打ったり快哉を叫びたくなったりする句ではなかった

㉑推敲しすぎて最初の直感を消してしまっていた

㉒想像で作った句で、体験に根ざした実感句になっていなかった

㉓細部の「てにをは」にこだわっていなかった

㉔自分だけに分かる映像で、他人には分からない独りよがりの句になっていた

㉕人生だの幸福だの自然だの抽象的な内容で、大上段に構えた句になっていた。神は細部に宿るということが分かっていなかった