NHK「ぼやき川柳大賞」を獲る方法

兵庫県のペンネーム落ちこぼれがボツ続きの体験を赤裸々に綴ります。

番組終了の衝撃

 

 もうすぐ平成が終わろうとする2019年2月23日、「3月16日をもっての番組を終了すること」が佐藤アナから発表された。よくよく聞いてみると「かんさい土曜ほっとタイム」という番組自体が終了することになり、1コーナーである「ぼやき川柳アワー」は4月からラジオ深夜便関西発ラジオ深夜便(第1、2、3金曜日)の午後11時すぎに受け継がれていくことになったようだった。つまり大西泰世先生は川柳番組を続けるが、佐藤アナは番組を離れるという結論。全国に衝撃が走った。新聞で言えば号外、テレビで言えば臨時ニュースのテロップだ。放送直後から「番組をやめないでほしい」という要望が各地から寄せられた。NHKの視聴者センター宛てにも佐藤アナに続けてほしいと懇願する声がメールや電話が殺到したという。最終回放送までに総計七四七通あり、番組終了に「賛成」する意見はわずかに一通だけだったと佐藤アナが放送で述べている。「プロ野球を生中継して聴取率を上げようとするのか」「佐藤アナの健康問題なら引き下がりますが……」など、ありとあらゆる揣摩臆測が飛び交ったが、その真相は「七〇歳を迎えるので後進に道を譲ろうとしたところ、番組自体が終わってしまうことになった」ところにあるのだと佐藤アナは番組で説明している。「土曜ほっと」ファンがこんなに多くいたことにNHK幹部も改めて驚いたのではなかったか。

ラジオにおいて、鼎談というか3人であれこれしゃべるスタイルが最高の人数だと思う。たとえば4人だとがやがやしてしまうし、もし2人だと一対一となって息が詰まる雰囲気になる。万人に好かれる佐藤アナとマイナスのことばを決して口にしない大西先生と朗らかな女性キャスターという「天の配剤」がなければここまで人気は続かなかったことだろう。

全国の「土曜ほっとロス」は令和になった今も続いている気がしてならない。